台風6号が接近しており、風水害の対策が必要な時期となりました。
大雨による被害は、川の増水だけではありません。家のまわりの側溝が詰まっていたり、道路に水がたまりやすかったり、避難する道が冠水しやすかったりすると、思わぬ危険につながります。
土木の現場では、道路・河川・側溝・斜面などを確認しながら、「水がどこから来て、どこへ流れるか」を見ています。
家庭でも同じ視点で、雨が強くなる前に備えておくことが大切です。
目次
家のまわりを確認する
大雨の前に、まず確認したいのが家のまわりの排水です。側溝や排水口が詰まっていると、雨水が流れず、道路や敷地内に水がたまりやすくなります。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 家の前の側溝 | 落ち葉・泥・ゴミがたまっていないか |
| 駐車場まわり | 水がたまりやすくないか |
| 玄関前 | 排水ますがふさがっていないか |
| 雨どいの出口 | 水が流れる先が詰まっていないか |
| 家の裏側 | 斜面・水たまり・ぬかるみがないか |
ただし、雨が強くなってから側溝や水路を確認するのは危険です。確認は必ず、雨が強くなる前に行いましょう。
水がたまりやすい場所を知っておく
一度でも水がたまった場所は、次の大雨でも注意が必要です。家のまわりや近所で、冠水しやすい場所を家族で共有しておきましょう。
| 注意したい場所 | 理由 |
|---|---|
| 玄関前が道路より低い場所 | 雨水が流れ込みやすい |
| 駐車場 | 水がたまりやすい場合がある |
| 川や水路の近く | 増水やあふれに注意が必要 |
| 家の裏の斜面 | 土砂や水の流れに注意 |
| 過去に冠水した道路 | 再び冠水する可能性がある |
川の水位や雨量を確認する
大雨が近づいているときは、テレビやスマートフォンの天気予報だけでなく、近くの川の水位や雨量も確認しておくと安心です。
国土交通省の「川の防災情報」では、全国の河川の水位、雨量、河川カメラ、洪水予報などを確認できます。
特に、家の近くに川や水路がある場合は、雨が強くなる前に一度確認しておきましょう。
| 確認する情報 | 見るポイント |
|---|---|
| 川の水位 | 普段より水位が上がっていないか |
| 雨量 | 短時間で強い雨が降っていないか |
| 河川カメラ | 川の流れや水の増え方を確認する |
| 洪水予報 | 避難判断の参考にする |
ただし、情報を確認するために実際に川や水路へ見に行くのは危険です。
川の様子は、自宅や安全な場所から、インターネットや自治体の防災情報で確認しましょう。
土木の目線では、「水位が上がってから動く」のではなく、「水位が上がる前に備える」ことが大切です。早めに情報を見て、必要な場合は早めの避難につなげましょう。
ハザードマップを確認する
大雨の前には、自宅周辺のハザードマップも確認しておきましょう。
ハザードマップを見ることで、自宅の周辺に洪水、浸水、土砂災害などの危険がないかを確認できます。
自宅だけでなく、学校、職場、実家、よく通る道路もあわせて確認しておくと安心です。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 自宅周辺 | 浸水や土砂災害の危険区域に入っていないか |
| 避難場所までの道 | 川沿い・低い道・山沿いを通らないか |
| 学校や職場 | 家族が日中いる場所の危険を確認する |
| 実家や親族の家 | 高齢の家族がいる場合は早めに共有する |
避難経路を確認する
大雨のときは、いつも通る道が使えなくなることがあります。避難場所だけでなく、そこまでの道も確認しておきましょう。
避難経路は、できれば1つではなく2つ以上考えておくと安心です。
| 確認すること | ポイント |
|---|---|
| 川沿いの道 | 増水時は危険 |
| 低い道路 | 冠水しやすい |
| アンダーパス | 短時間で水がたまることがある |
| 山や崖の近く | 土砂災害に注意 |
| 夜の移動 | 暗い道・狭い道は避ける |
| 家族全員の移動 | 高齢者や子どもでも移動できるか確認する |
非常用持ち出し品を準備する
避難が必要になったとき、すぐに持ち出せるように準備しておきましょう。
| 分類 | 準備するもの |
|---|---|
| 水・食料 | 飲料水、食料 |
| 電源・明かり | モバイルバッテリー、懐中電灯、携帯ラジオ |
| 生活用品 | タオル、着替え、雨具、マスク |
| 貴重品 | 現金、身分証や保険証のコピー |
| 健康管理 | 常備薬、メガネ、補聴器など |
| 家族用 | 子ども用品、高齢者に必要なもの、ペット用品 |
家族によって必要なものは違います。薬、乳幼児用品、介護用品などは、早めに確認しておきましょう。
家族の連絡方法を決めておく
大雨のときは、停電や通信障害が起こることもあります。家族が別々の場所にいる時間帯に雨が強まることもあるため、事前に決めておくことが大切です。
| 決めておくこと | 内容 |
|---|---|
| 避難場所 | どこに避難するか |
| 集合場所 | 連絡が取れないときに集まる場所 |
| 子どもの対応 | 誰が迎えに行くか |
| 高齢の家族 | 誰が連絡・確認するか |
| 移動方法 | 車か徒歩か |
| ペット | 一緒に避難する準備があるか |
災害時にその場で考えるのは危険です。雨が強くなる前に、家族で一度話しておきましょう。
危険な場所には近づかない
大雨のときや大雨のあとに、川や水路の様子を見に行くのは危険です。
| 近づかない場所 | 危険な理由 |
|---|---|
| 増水した川 | 流れが速く、足元をすくわれる危険がある |
| 用水路や側溝 | 水深が分かりにくい |
| 冠水した道路 | 穴や段差が見えない |
| アンダーパス | 急に水がたまることがある |
| 山沿いや崖の下 | 土砂崩れの危険がある |
| 橋の下 | 流木や増水の影響を受けやすい |
「少しだけ見に行く」が一番危険です。写真を撮るために近づくこともやめましょう。
大雨前のチェックリスト
| 項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 家のまわり | 側溝・排水口・雨どいを確認した |
| 水がたまりやすい場所 | 玄関前・駐車場・道路の低い場所を確認した |
| 川の情報 | 川の防災情報で水位・雨量・河川カメラを確認した |
| ハザードマップ | 自宅や避難経路の危険区域を確認した |
| 避難場所 | 家族で避難先を確認した |
| 避難経路 | 2つ以上のルートを考えた |
| 持ち出し品 | 水・食料・ライト・薬などを準備した |
| 家族の連絡 | 集合場所や連絡方法を決めた |
| 危険箇所 | 川・水路・崖に近づかないことを確認した |
まとめ
大雨への備えは、特別なことばかりではありません。
側溝を確認する。
水がたまりやすい場所を知る。
川の水位や雨量を確認する。
避難経路を家族で話す。
非常用持ち出し品を準備する。
こうした小さな備えが、いざというときの安全につながります。
私たち橋口組は、熊本の地域インフラを支える土木会社として、道路や河川、公共インフラに関わる仕事を通じて、地域の安全と安心を支えてまいります。
大雨が近づく前に、ご家庭でも一度、家のまわりと避難の備えを確認してみてください。