防災庁の発足を受けて|熊本の建設現場と、わが家の備えを見直す
平日の昼間に大きな地震が起きたとき、家族がそれぞれどこで安全を確保するか、話したことはありますか。自分は工事現場、家族は職場や学校。電話がつながらず、いつもの道も通れない。そんなときに役立つのは、普段のうちに家族で決めておいた約束です。
2026年11月2日、防災庁が発足し、家庭や職場で災害への備えを徹底するよう緊急要請が出されました。熊本で河川や道路の工事に携わる橋口組でも、現場と家庭の両方で、日頃の備えを見直していきます。
現場では、避難経路を協力会社の方と一緒に歩く
河川工事では、朝に通れた仮設通路が、川の水位が上がると帰りには使えなくなることがあります。上流の雨量や水位を誰が確認するか、誰の合図で作業を止めるか、普段の通路が使えないときはどこへ逃げるか。現場ごとに、協力会社の方と実際の経路を歩いて確かめていきます。
当社では現在、保存水や携帯トイレの購入も検討しています。道路が通れなくなれば、本社の倉庫にある水は現場に届きません。協力会社の方を含めて何人が現場に残るのか、浸水しても取り出せるのかを考えて、数量と置き場所を決めていきます。
今夜、家族で3分だけ話してみませんか
橋口組では以前から、家族が離れていても行動できるよう、避難先や連絡方法を決めておく「家族継続計画(FCP)」を紹介してきました。きっかけは、食卓での三つの質問で十分です。
「地震のとき、大雨のとき、それぞれどこなら安全?」
熊本市のハザードマップで、自宅や通学路を一緒に見てみてください。途中の橋が通れない場合も考えておきます。お子さんが学校や園にいる時間帯は、引き渡しのルールも家族で確認しておきましょう。「電話がつながらなかったら、どうやって無事を伝える?」
まずはそれぞれがいる場所で安全を確保し、その後に使う連絡方法を一つ決めます。災害用伝言ダイヤル「171」は毎月1日と15日に体験できます。家族で一度、伝言を残すところから聞くところまで試しておくと、使い方が分かります。「家にある水と携帯トイレで、何日過ごせる?」
飲用・調理用の水は1人1日3リットル、携帯トイレは1人1日5回分が目安です。3人家族の3日分なら、水は27リットル(2リットルボトルで14本)、携帯トイレは45回分。水と食料は最低3日分、できれば1週間分を目標に、まずは自宅にある量を数えてみてください。
令和8年熊本地震の際、橋口組は災害協定に基づき、加勢川右岸・緑川左岸の堤防道路などの応急復旧と、被災した住宅の屋根へのブルーシート設置にあたりました。災害時に現場へ向かう社員にも、自宅や学校で過ごす家族がいます。だからこそ、職場で避難の手順を確かめるのと同じように、家庭でも安否を伝え合う方法を決めておきたいと考えています。
今夜の3分で、ご家族それぞれに「どこへ避難する?」と聞いてみてください。答えが違っていたら、地図を開いて一緒に確かめる。それが、今日できる防災です。
熊本市のハザードマップ / 災害用伝言ダイヤル「171」の体験利用
防災庁の緊急要請 / 携帯トイレの備蓄目安
橋口組が紹介する家族継続計画(FCP) / 令和8年熊本地震での応急復旧活動